Skyrim箱庭DIY

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SkyrimのLeveled List(レベルドリスト)の概要について



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武器や防具、アイテムを追加するMODを導入したら、プレイヤーだけでなくNPCもMOD装備を使っていることがあります。レベルが上がったらいつのまにか店でも売られていた、なんてこともありますね。

また、クリーチャーを追加するMODを導入したら、今までマッドクラブしか居なかった所に、突然強力な敵がスポーンしたり。もしかしたら、別のクリーチャー系MODを導入したら前に入れたMODのクリーチャーが出てこなくなった!なんてトラブルに逢った人もいるかもしれません。

これらは全て、レベルドリスト(Leveled List)という台帳によって管理されています。(基礎編でさんざん出てきた、esmにある台帳の1つ)

「導入した武器はレベルドリストに追加されます」とか、「レベルドリストはBashedPatchで統合してください」という文言、見たことあると思います。まずはレベルドリストって何?という所から、図解で説明してみます。

 レベルドリスト(Leveled List)の基本構造

山賊などのNPCは、レベルに応じて装備が変わっていきます。ずっとFur装備を着ている訳ではありません。この、「LVに応じて装備が変わる」ということを例に、説明してみます。

 f:レベルドリストの概要図

 上の図は、いくつかあるレベルドリストの台帳のうちの一つ、「LeveledItem」の中にある、NPCの装備が登録してある項目を簡略化したものです。

ここの項目は、NPCのレベルに応じてどんな装備を着せるか?ということがリスト化されています。アニメーションと違い、このリストはNPC一人づつに対して設定できます。ここでは仮に、「山賊A」というNPCの、レベルアップに伴う装備の変化を考えて見ます。

この例では、

  • LV1~ HideArmor
  • LV5~ IronArmor
  • LV15~ DwarvenArmor
  • LV30~ EbonyArmor

ということを意味しています。簡易的ですがMODとして作ってSSも撮ってあります。

プレイヤーのレベルに応じてNPCのレベルが上がっていくと、このNPCはスポーンする度にこのリストと照らし合わせ、装備を決定します。

(20150402追記と修正)照合方法3パターンあります

 

Calculate for each item in countでの照合

プレイヤーのレベルに応じた装備が、常に1つだけ決定されます。この例だと、プレイヤーがレベル5になった場合、それ以降HideArmorが選択されることはありません。

レベルドリスト変更によるSkyrimでの変化

ちょっとTMするの忘れて撮影してしまいました。左上がLV1、右上がLV5、左下がLV15、右下がLV30のときです。リスト通りの装備を着ています。

 

Calculate from all levels <= player's levelでの照合

LV5になってもHideArmorは除外されず、LV以下の装備の中から選択します。多分確率だと思います。

※こんな記述だとHideArmorの確率アップ

  • LV1~ HideArmor
  • LV1~ HideArmor
  • LV1~ HideArmor
  • LV1~ HideArmor
  • LV5~ IronArmor
  • LV15~ DwarvenArmor
  • LV30~ EbonyArmor

 

4種を1行づつ書いたLeveledListの場合

  同じキャラ20人をスポーンさせてみました。装備4種それぞれ同じくらい居ます。

  leveledlistの確率検証1

 

HideArmorを5行書いたLeveled Listの場合

 「確率アップ」の所で書いたように、HideArmor多めでリストを作って、おなじく20人スポーン。Hide率高くなってます。

 leveledlistの確率検証2

 

Use Allでの照合

レベルに関係無く、リスト上の全てが使われます。

 

 概念としてはこんな感じです。装備以外にもアイテムやクリーチャ、NPCそのもののLeveled Listもありますが、基本概念は全部同じで、鎧から置き換えて考えればいいだけです。LVに応じて何を配置するか?というリストです。

次回はこのサンプルMODを使ってTES5Editで実際のLeveled Listを見ていきます。

 

つづきはこちら。