Skyrim Special Editionの負荷測定です。32bit版との比較も併せて行います。あまりスタイリッシュなビジュアルではないですが・・・参考位にはなると思います。
64bit化による、プロセスのメモリ確保状況もチェックします。
- 測定環境
- テスト環境のグラフィック比較
- GPU負荷の比較
- CPU負荷の比較
- メモリ負荷の比較
- Special Editionに32bit版のメッシュ&テクスチャを適用
- 結果から考えるPC推奨環境
- まとめ
測定環境
僕のSkyrim環境です。他のベンチ記事と何も変化ありません!
PC環境
解像度:1920x1200
OS:Windows7Pro(64bit)
CPU:Haswell i5-4570s
RAM:DDR3 32GB
GPU:GeForce GTX980 (ドライバ375.63)
Special Editionのゲーム設定
できるだけ重くしてます。基本はこれで。
AAはTAAのみ使用、NVCP側でFXAAとMFAAをOff。垂直同期Onです。
Whiterun内をうろついて測定しました。FPSに関しては、一番重い設定でも60fps常時張り付きだった為、グラフは省略しますw
テスト環境のグラフィック比較
環境別のSS比較です。
32bit版
32bit版のバニラ環境。FXAA使って、あとは最大負荷設定。
Special Edition(最大負荷)
Special Editionのバニラ環境で、負荷を最大にした状態。最初に載せた設定です。
バニラ環境でも結構綺麗!
Special Edition(軽量)
上記の状態から一部軽量化。
Shadow Quality:Low
Shadow Distance:Medium
Godrays Quality:Off
影がチープになってます。Godrayを切ると、屋外感が薄れてスタジオっぽいライティングに見えますかね。この辺は好みもありそうです。32bit版+ENBっぽい感じかも。
Special Edition(リテクスチャ)
最大負荷状態で、リテクスチャMODで更に負荷を上げた状態。参考までに。
GPU負荷の比較
32bit版に比べて上がってますが、今回見た限りでは主にGodrays分の増加かも?。それ以外に関しては、グラフィック向上の割にはさほど上がってないようです(VRAM使用量は大分増えましたが)。
測定環境がMaxwellなので、DX11の恩恵もありそうです。Kepler以前やRadeonだと重くなるかも?
32bit版
従来のDX9環境。もうちょっと軽い気がしてましたが、改めて確認するとそこそこ負荷あるものです。VRAM使用量は少なく、2GB切ってます。
Special Edition(最大負荷)
DX11版。バニラでも結構負荷高めで、VRAM使用量も2GB超え。この状態だと、GTX660クラスだとバニラでも60fps切りそうな予感。
Special Edition(軽量)
ShadowとGodrayの軽量化設定バージョン。これだけで一気に軽くなります。おそらくこの時点で、GTX660あたりでも快適に動きそうです。
テクスチャを圧縮orリサイズする余地があれば、もっとVRAM節約できる筈です(従来の方法でOK)。
Special Edition(リテクスチャ)
参考までに、適当にルーズフォルダにテクスチャを放り込んだだけです(汗)
他は最大負荷設定のまま。VRAM使用量はそれなりに増えましたが、GPU負荷的にはさほど変化無し。
CPU負荷の比較
32bit版に比べて負荷が上がってます。とはいえ元が低い為、i5クラスなら余裕です。i3でも結構いけるかも?
32bit版
省電力版i5で30%すらいきません。コア別の負荷分散は結構微妙な感じ。
Special Edition(最大負荷)
32bit版に比べて負荷上がってますが、まだまだ省電力版i5で余裕です。32bit版と違い、4コア綺麗に負荷が散ってるように見えます。
Special Edition(軽量)
グラボの負荷は軽くなりましたが、CPU的には最大負荷時と変化無しです。
Special Edition(リテクスチャ)
こちらも同様、さして変化無し。
メモリ負荷の比較
最大の目玉といっても過言ではない、64bit版待望のメモリ環境です。
32bit版では4GB制限があった為、enbhost.exeによるメモリコンテナにテクスチャコピーを退避させることで、TESV.exeのメモリを確保することが事実上必須でした。けれども64bit化により、1プロセスで大容量のメモリが確保できるようになりました!
物理メモリとして16GBあれば、MOD環境でも困ることなさそうです。
※プロセスの確保したメモリ内でテクスチャデータのコピーが必要になる為、特にリテクスチャMODは大量のメモリを消費します(VRAMだけでは済まないです)。
Special Editionでは従来のようなENBoostは必要無いですが、興味のある人は別記事どうぞ。
32bit版
バニラだと確保量で2GBちょい、使用済でも1.5GB程度です。ENBが無いと、リテクスチャするだけでもあっさりCTDの危機になります。
Special Edition(最大負荷)
バニラでもメモリ使用量かなり多めです。けれども64bit化により4GBを超えるメモリを確保可能になりました。SkyrimSE.exe単体で9GB以上を掴み、4.5GBが使用済!
Free領域(一番下の白い所)は、余裕で物理メモリを超えてますw まさに桁違い。
恐らくメモリ容量に起因するCTDは、何かバグが無い限りは起きないと・・・思いたいです。
Special Edition(軽量)
ShadowとGodrays削減でGPU負荷には貢献しましたが、メモリ的には若干減った程度(多分VRAMコピー分)。CTDリスクにはならない筈なので、気にするとしたら物理メモリ容量との兼ね合いですかね。
Special Edition(リテクスチャ)
32bit版であれば+1.5GB位になるテクスチャ入れましたが、バニラのテクスチャ容量が増加してる為、800MB程度しか増えてないです。
64bitなので、1プロセスで10GB掴もうとも安心です!
Special Editionに32bit版のメッシュ&テクスチャを適用
可能な範囲で、32bit版のメッシュとテクスチャをSpecial Editionに適用し、GodraysだけOffにしました(他は一番重いまま)。32bit版にちょっと近づけてみた感じ。
VRAM使用量、32bit版より小さくなりました(汗)
GPU Loadは「軽量」設定よりは高いので、Godrays分だけ軽くなった位です。32bit版の最大負荷といい勝負。
CPU負荷は変わらず。これはエンジン由来ですかね。
おおよそVRAM使用量が減った分だけ、プロセスのキープ分が減少した模様(700MB位)。それでもかなりのメモリを使っているので、32bit版に比べるとかなりメモリ食らいのようです。
結果から考えるPC推奨環境
公式では、
OS:Windows7/8.1/10(64bit)
CPU:i5-2400/FX-8320
RAM:8GB
GPU:GTX780(3GB)/(R9 290 4GB)
となっています。
ですがWhiterunを歩いただけでも、SkyrimSE.exeは4GB以上のメモリを食い潰しました。なのでメモリ8GBは推奨環境としては厳しいと思います。ギリギリ足りるかもですが、できれば12GB位は欲しいですかね。
グラボとCPUは、測定結果から見ても妥当な線。ただしGTX780はGTX980の20%ダウン程度なので、Riftenとか重い所だと60fps出ないかも?
現行のグラボでは、GTX1060あたりからが良さそうです。GTX980を6GB化したような性能なので、この記事の測定結果とさほど変わらないと思います。消費電力はGTX960並で、電気代にも優しいです。
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まとめ
とりあえずは、
- メモリ消費量が激増
- CPU負荷が微増
- GPU負荷はあまりかわらず?(グラボによるかも)
といった所でしょうか。
今回みた限りでは、メモリが十分あれば、そこまで重くならないように見えます。とはいえバニラ環境同士だと結構差分が多く、最終的なMOD環境同士で比較しないとハッキリしないですかね。
とりあえず、以上で終了です!