Skyrim箱庭DIY

MODによる固有の環境不具合は自分で直して快適ゲーム。CTDにさようなら。Do It Yourself!!

(初心者向におすすめ1)Skyrimのesm、esp、プラグインとは?bsaとは?



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そもそもどういう仕組みでMODってものが動いてるのか見当もつかん!という方にもわかるように、図解にしてみました。シリーズで分割します。

MODのダウンロード及び導入方法といった内容は一切ありません。構造を理解した上で自分でトラブルを解決したい人や、これからCK(Creation Kit)やTES5Editさわってみたいけど、MODの基本的な概念がわからない、といった方におすすめです。(触らないと自分が忘れるので、備忘録的な意味が大きいですが)

場当たり的なHow Toではなく、基本構造の説明シリーズになります。多数のMODを入れた上で安定動作を求めるのであれば、最低限知っておかないと話にならない内容です。僕の文章力的な問題は多いと思いますが、

これを知らずにトラブルやCTD対策をしても恐らく無意味

だと思います。少しづつヒマな時に読んでみる、困った時にヒントを探してみる等、活用してみてください。超基本からいきます。

Skyrimのプラグイン

NMMやWrye BashといったMODマネージャを使っている時に、「.esm」や「.esp」といった拡張子のファイルを見たことありますよね?これがプラグインと呼ばれるファイルです。

skyrim-nmm-plug-in

灰色になっているのが、ゲームのコアであるSkyrim.esmです。同じ拡張子ですが「プラグイン」というにはちょっと語弊あるかもです。大元ですから。

 

これ1つチェック付いてるだけで「Skyrim」というゲームは起動します

 

まさに本体ファイルです。

このSkyrim.esmに対して「上書きパッチ」として提供されるものが、Skyrim.esm以下に続く各種esm、espプラグインです。

Update.esm」は、その名の通り各種アップデートの入ったesmプラグインです。Skyrim.esmに対して、必要なアップデートを上書きしている、と考えるとピンとくるんじゃないでしょうか。

Update.esmの下を見ると、「Unofficial Skyrim patch.esp」があります。これは公式で取りきれていない、数多くのバグを潰すためのUnofficialなパッチ、つまりMODです。装備やアイテム追加だけでなく、バグフィクスの為のMODも数多くあります。

 

※本来espはesmの前に置くことができないのですが、これは極めて特殊な例になります。今は頭の片隅にでも入れておいて、後で「あれ?」と思った時に思い出してください。

 

更に下を見てみると、「Dawnguard.esm」、「Unofficial Dawnguard Patch.esp」 と続いています。Dawnguard.esmは公式DLCで、次のUnofficial Dawnguard PatchはDawnguardのバグフィクスのMODになります。

このように、Skyrim.esmに対して次々と上書きパッチを当てていくことでゲームがどんどん拡張されていきます。公式DLC、MOD共に入り乱れてます。つまり、

 

公式DLC、MOD共に同じ構造の上書きパッチ

 

ということになります。サポートやテスト環境は異なりますが、公式DLCもMODも、構造上は全く差異がありません。

プラグインの並び順は適当ではなく、適切な並べ方をする必要があります。「ロードオーダー」と呼ばれています。聞いたことあると思います。これは非常に重要ですので、あとの記事でガッツリ説明します。

 

 その実あまりプラグインという言葉は使われないのですが、「プラグイン=esmとesp」と覚えておけば問題ありません。

 

Skyrimのesmとespとの違い

とりあえず今の所は、

 

・規模の大きなコア的要素に成り得るものがesm

・小規模のちょっとした変更がesp

 

くらいに覚えておけば大丈夫です。厳密な定義があるのですが、もう少し構造を把握してからでないと説明できません。続きの記事で追々説明します。

 

SkyrimのLoose File(ルーズファイル)

MODをインストールした際、esm、espプラグイン以外にも、ハードディスク上に色々なファイルを書き込むことがあります。海外のフォーラムではよくLoose File(ルーズファイル)と呼ばれています。esmやespに付随して、必要になるファイル群です。

skyrim-afo-loosefile

Skyrim Flora Overhaulのアーカイブの中身。esp以外にもファイルが入ってます。「Meshes」と「Textures」の2つのフォルダの中身が、ルーズファイルとしてハードディスク上に書き込まれます。これが何なのかも後の記事で説明します。フォルダ名から推測できる通りの中身ですけどね。

とりあえず先にフォルダ構造やファイルを知りたい人は、別記事をどうぞ。

 

Skyrimのbsaファイル

ルーズファイルと対になるものでbsaがあります。これは個々のファイルをHDDに書き込むことはせず、纏まった圧縮ファイルをHDDに書き込むことでインストールとします。基本的にプラグインと同じ名前で、拡張子が「.bsa」になってます。ほとんどの場合、1つのファイルにすべて纏まっています。

skyrim-dawnguard-bsa-file

公式DLCの「Dawnguard」です。MODではありませんが、MODも公式DLCも仕組みは全く同じなので。dawnguard.esmというプラグインと、同じファイル名の「dawnguard.bsa」というファイルがあります。容量でっかいです。これ1つにファイルがすべて圧縮されてます

纏まってるからルーズファイルよりbsaの方が便利そうに見えますが、これにも一長一短があります。あとの記事で別途説明します。

BSA_Browserを使うと、中のファイルを見ることができます。別記事を参照してください。

 

まとめ

  • プラグインでSkyrim.esmにパッチを当てる。
  • プラグインは規模の大きなesm、小さなespがある。
  • ファイルはHDDに個別に書き込むルーズファイルと、圧縮されてまとまっているbsaが有る。

 

 シリーズの続きはこちらからどうぞ