Dawnguard.esmにだけ、1回余分にクリーニングしないと取りきれないDirty Editsがある原因を探る話の続きです。
前編はこちら
- 通常手順によるクリーニング(前編おさらい)
- dawnguard.esmにUndeleteを先に実行
- Dawnguard.esmにRemove ITM recordsを2回連続で実行
- Dawnguard.esmの謎のITMレコードを追跡
通常手順によるクリーニング(前編おさらい)
前編で実施した、Remove ITM>Undelete>Remove ITM(2回目)の方法です。最後のRemove ITMで6個が新たに削除され、残りは97390個になりました。
クリーニング終了後のハッシュ。
dawnguard.esmにUndeleteを先に実行
今回は先にUndeleteを行って、その後にRemove ITMをやってみます。何が変わるかはお楽しみ!
1.Undelete and Disable References
順序を入れ替えただけで、やることは同じです。
Undeletedは82個、前編と同じです。
2.Remove ITM records
こちらも同様に実行します。
開始時98017なので、さっきのUndeleteで10個削除されたようです(前編では1個)。更にここで627個が削除され、97390個。
まだ1度目ですが、すでに同じ数ですね。
2度目を実行するまでもなく、ファイルサイズもハッシュも同一です。
先にUndeleteをしていれば、Dawnguard.esmもRemove ITM recordsは1度で平気のようです。
この手順で消えたということは、
他の4個も前編同様にUndeleteで生まれたITM recordじゃない?
って思いますよね。
だから先にUndeleteしておけば、後のRemove ITMで綺麗サッパリ終了したんじゃ、と。僕もずっとそうだと思ってました。
Dawnguard.esmにRemove ITM recordsを2回連続で実行
何気なくやってみたことだったのですが・・・これが事の始まりです。
1.Remove ITM records
1度目をかけます。勿論何も変わらず630個を削除。
2.Remove ITM records(2回目)
Undeleteをする前に、連続でRemove ITM recordsを実行します。本来ならばRemovedは0の筈です。1度目終了後に何も変更していないので、もう消す物が無いのが道理です。
ところが・・・
何故かこの段階で新たに4つも消してます!
謎すぎます。
この4つのITMレコードは一体どこから沸いてきた!?
この段階で削除される物が何で1回目で削除されていない??
おかしいです。
前回の2個はUndeleteの結果としてITM化しましたが、この4個に関しては何か知らないけど2連続でクリーニングしたら消えている、ということになります。
Undelete>Remove ITMでも、Remove ITM>Remove ITMでも、とにかく2回やれば消えます。
吸血鬼の祟り・・・・? そりゃ僕は確かにDawnguardに入って大暴れしましたけども。
この"2連続Remove ITM"の後にUndeleteを実行すると、6個のうちの残り2個であるCOCMarker関連(前編のやつ)が削除されます。
Dawnguard.esmの謎のITMレコードを追跡
とりあえず祟りの元凶を見つけたいです。クリーニング前のDawnguard.esmから、この謎のオブジェクトを探します。
問題のオブジェクトを確認
ログから見るに、
REFR:000CCE05
REFR:000CCE09
この2個が怪しいです。共にMarkerで、壁と柱の違いこそあれど、NPCが腕組みして立ってるアレです。
000CCDAAのセル内に配置されてるようです。
Skyrim.esm側から確認します。Persistentの中に各種Markerがあり、件の2つのオブジェクトもありますが・・・
背景黄色ですね?おもいっきり。これはITMレコードじゃないですよ奥さん!?
レコードの差分を見ると、両方ともこうなってます。フラグだけ変更されてますね。
でもPersistentに入ってるのに、なんでこのフラグ解除してるんでしょう?
謎が謎を呼び、確かに僕は不思議を見つめてます・・・・・・すいません戻します。
とりあえずDawnguard.esm側から、この人達を確認しに行きます。
すると、ごらんの有様です。
Dawnguard.esmにはそんなレコードが有りません
カテゴリのNodeがあるだけで、中身がカラッポです。でもSkyrim.esm側から見ると、たしかにレコード見えてるんですよね。
念の為、Hide no conflict lowsを外して、問題オブジェクトの1個である000CCE05を確認します。やはりCELL:000CCDAAに存在しているのは間違いないです。前編のCOCMarkerのように、別セルに移動してる訳では無いです。000CCE09も同様でした。
少なくとも、こんな得体の知れない物体が、Dirty Edit判定されて削除されることはありません。
・・・じゃあ何で2回目だと削除されるんでしょう?
違うオブジェクトを変更してセーブ
とりあえず、何か適当なオブジェクトをさわって、1度セーブしてみます。幸い(?)Dawnguard.esmには大量のDirty Editsがあるので、そのうちの1個(何でもいいです)にMark Modifiedをかけます。
これは変更済フラグをつける機能です。実質何も変更してないですが、変更済を表す太字になっている為、セーブが発生します。本来は変更箇所だけが更新され、他は元のファイル構造のまま(元のファイルイメージに対して、変更箇所のみを書き換える)の筈なのですが・・・
とりあえずセーブしてみます。
再度Dawnguard.esmをロード
セーブ後に再び読込んで、Dawnguard.esmの000CCDAAのセルを確認します。
・・・何も無かった所にオブジェクトが2つ実体化しました
なんかもう、デタラメにも程があるというか、無茶苦茶!w
幽霊の正体見たり・・・って本当に幽霊じゃないですか。
更に今度はPersistentフラグが立っており、完全にITM化していらっしゃいます。
これなら、そりゃもう2回目のRemove ITM recordsで、間違いなく削除されます。
2回目のRemove ITM records
2度目のクリーニング実行後です。
2つのMarkerと、000CCDAAのセル、PersistentのNodeの合計4個がITM化した結果、Dirty Edits判定を受けて削除されました。綺麗さっぱり何も残ってません。こうして彼らは、気付かれない所でクリーニングされているのでした。
前編での2個に続き、これがDawnguard.esmで2回のRemove ITM recordsが必要とされている原因となっている、残りの4個の正体でした、というお話です。
これ一体何なんでしょうね?
2回クリーニングの原因は解りましたけど、本当のところの正体については闇の中でしょうか。レコード破損してるんですかね。
最終的には削除されているので、まあ安心(?)ですけど、なんとも胡散臭い流れの削除となりました。
やはり残しておくと危なそうなので、消毒しておいた方がいいと思います。
そんなこんなで前後編おしまいです、お付き合いどもでした!
まだ暫くはFallout4を楽しんでます。相変わらず余計なことばかりして、シナリオが全く進みませんが(汗)