Skyrim箱庭DIY

MODによる固有の環境不具合は自分で直して快適ゲーム。CTDにさようなら。Do It Yourself!!

【Skyrim SE】PS4 / Xbox OneでのMODに関するメモ



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(20161123追記)記事末尾に新章追加

 

最近はコンソール機ユーザと思われる方々からも、このブログに検索で来て頂いております。しかしながら誠に申し訳ないことに・・・

 

僕はPS4もXbox Oneも持っていないのです!

 

FF12リマスター出たら、PS4は買おうかと思ってますが(汗)

そこで公開された情報からのPC版ユーザ的主観になりますが、コンソールユーザ向けに、PS4及びXbox Oneで使えるMODと使えないMODのタイプや、機種別のメリットとデメリットをメモってみました。

※実際に動かしてない為、PS4版やXbox One版について僕の認識が間違っていたら、記事内容の修正をします。

MODに関する基本構造については、別記事どうぞ。

 

コンソール版におけるMODの制限事項

Xbox One版は比較的ゆるめですが、PS4は制限がキツめです。

導入方法に関しては、共に公式サーバ経由じゃないと無理ですよね?(すいませんやったことないので・・・)

 

Xbox OneのMOD条件

 

・外部アセット使用可

・容量制限5GB

 

PC版の感覚だと5GB制限はちょっと小さいです(50GB以上使ってる人もきっと多い筈)。とはいえテクスチャサイズやMODの選び方次第で、十分遊べると思います。

 

PS4のMOD条件

 

外部アセット使用不可

・容量制限1GB

 

Xbox Oneに比べて1/5しか容量使えないですが、外部アセット(後述)が使えないことを考えると十分ですかね。

 

 

外部アセット(asset)とは?

元々のゲーム内には存在しない、各種リソースのことです。独自グラフィックの為に作ったメッシュファイル(ポリゴンモデルのデータ)やテクスチャ、エフェクト音やスクリプトだったり様々です。

Xbox Oneの場合は可能だと思いますが、PS4の場合は前述の通り外部アセットが禁止されている為、これらを使ったMODを使えません。つまり、

 

PS4はゲーム内に元からあるデータを流用したMODしか使えない

 

ということです。新装備MODを作っても、グラフィックは既存の物を使い回すしか手がありません。

 

 

外部アセットには含まれないデータ

PC版で言う所の、espプラグインが該当します。一言で言うと、各種レコード(パラメータ)を上書きするパッチです。これまで禁止されるとMODが成立しなくなりますw

武器の威力や重量、NPCのステータスや居場所、建物の座標や天候情報等、パラメータとして存在している項目を上書き変更することができます。

 

 

PS4で使えるMODと使えないMODのタイプ

PS4のMODに関して、Bethesda.netのNewsからの抜粋

Mods on PlayStation 4 will allow you to modify and create your own content by using our Creation Kit available here.

※"available here"の所は、原文だとBethesda.net Launcherへのダウンロードリンク

NPCの頭部データ(FaceGenData)出力や、スクリプトのコンパイルもCK(Creation Kit)で作業可能ですが、残念ながらこれらも外部アセットの範疇だと思います。なので作れるのはプラグイン(esp)だけですかね。容量を食うのは主に外部アセット群なので、プラグインだけなら1GBでも十分、という所です。

では具体的にどんなMODならPS4で使えるか?ということで、いくつかタイプを挙げます。

※Xbox One版では、以下の例はいずれも可能だと思います。 

 

鉄の剣を変更

既存の武器を改造します。

 

攻撃力増強、軽量化、価格変更

可能。プラグインでステータスを変更。

 

ロトの剣にグラフィック変更

不可能。ロトの剣の外部アセット(メッシュ、テクスチャ)が必要。

 

 

新規の鎧を作成

元は存在しない、新しい装備を新設します。

 

鋼鉄の鎧と同じグラフィックの新しい鎧を作る

可能。プラグインで新しい鎧のデータを作り、鋼鉄の鎧のグラフィックを使い回す。

 

ロトの鎧を作る

不可能。ロトの鎧の外部アセットが必要(名前だけロトの鎧だったら可!)。

 

 

リディアさんを変更

既存のNPCを改変します。

 

スキルやパーク、AIを変更

可能。プラグインでステータスを変更。

 

超絶美人さんに変更

不可能。頭部パーツ(FaceGenData)やテクスチャ等の外部アセットが必要。

 

 

新規NPCを作成

街でブラついてる人や、フォロワ等のNPCを作成します。

 

元から居るNPCのクローンを作成

厳密には不可能。NPCの頭部データには固有のIDがあり、使い回しが出来ない為(外部アセットが必要)。見た目の不具合に目を瞑るなら、プラグインだけで機能的には可能。

 

オリジナルのフォロワを作成

厳密には不可能。上記と同じ。

 

家を建てる

セルに建物を新設します。

 

ブリーズホームと同じ家をソリチュードに建てる

可能。同じアセットを使ってセルに配置。

※ここで言うアセットは建材レベルの話なので、壁や柱等を組み合わせて別の家にすることも可能です。 

 

ブルーパレスの隣にトランプタワーを建てる

不可能。トランプタワーの外部アセットが必要。

 

 

木を増やす

セルにオブジェクトを追加します。

 

街の木の密度を上げる

可能。ゲーム内アセットの木をセルに配置。

 

この木何の木を植える

不可能。日立の樹のメッシュとテクスチャが外部アセットとして必要。

 

 

Xbox One でも使えないMOD

外部の実行ファイルやDLLを使うMODは、構造的に使用不可になります。

 

ポストプロセスエフェクト

ENBやReShadeのような、グラフィックを劇的に向上させるMOD。外部DLLで起動する為、PCでないと使用不可。

 

スクリプト拡張

SKSE。64bit版は開発中みたいですが、32bit版だとほぼ必須化してます。外部の実行ファイル経由なので使用不可。

PC版のキャラメイクMOD(ECEやRaceMenu)、UI拡張(SkyUI)等、多数のMODで使用。

 

アニメーションの新規追加

FNIS。ゲームの起動自体には必要無いですが、ユーザ環境に合わせたbehaviorファイルの更新作業が必要な為(要外部ツール)、使用不可。

 

アニメーションの差別化

戦闘モーションの男女別化や、PC/NPCでの差別化等。上記の理由と同じ。

 

エロMOD

公式許諾の問題(最難関!)と、大抵は上記の外部実行ファイルが必要な為、使用不可。

 

 

コンソール版での競合問題と対策

コンソール機でのプレイを選択している人は、PC版以上に、

ローカル環境依存のMODトラブルは自己責任であり、問題は自分で直す

という意識が低いかもしれません。別に責めている訳ではなく、コンソール機ユーザとしては、基本的に当然の考え方でしょう。僕だってPS3で遊んでたDark Souls (超初期)の不具合対策したいとか思わなかったですし!

とはいえMOD導入自体はメーカ無保証の改造行為であることは、認識されている筈です。

 

PC版ユーザでも混同してる人がいますが、バグと競合は根本的に異なります

MOD単体で発生する問題がバグであるのに対し、MOD同士の組み合わせ次第で発生する問題が競合です。同じ項目を複数のMODで変更しあうことが、競合の原因になります。どっちの変更が有効になるか?で喧嘩する訳です。これは導入したMOD環境によって千差万別な為、自分で直す以外に対策方法がありません。

そこで必要になるのが競合対策です。

PC版と違ってHDDの中身を直接覗いて操作できないので、環境依存の競合対策としてとれる手段が少ない筈です。気軽に互換パッチも作れません。

つまり、たとえ原因がわかっていても対策が取りづらいということです。PC版で取るような、次の手段が使えません。

  • 各種アセットの確認(フォルダの中を覗く)
  • プラグインの構造確認(外部ツール使用)
  • 必要に応じてファイルを修正(外部ツール使用)
  • 互換パッチの作成(ファイルの追加)
  • ロードオーダーの自動整列(外部ツール使用)

心当たりのあるMODの抜き差しやロードオーダーの変更を、トライアル&エラーで試すしか無いんじゃないでしょうか。数が増えると結構キツそうです。

 

 

競合対策から見るPS4のメリット

この先ちょっと主観が強くなります!

ここまでの流れでPS4にメリットが全然無いかに見えますが、そうでもないです。「プレイ専用のコンソール機」であることを念頭に置けば、むしろPS4の取った選択は正しい位だと思います。

そこで「手軽に使えてこそのコンソール機」という点で考えてみると、PS4版の良い所が見えてきます。

 

Xbox Oneのデメリット

外部アセットを幅広く使える為、様々なMODを楽しめると思います。そのツケとして、大規模なMOD環境を作るとPC版に匹敵する競合不具合が発生する筈です

けれどもPC版のような対策が取れない為、原因をさぐるだけでも苦労すると思います。自由なMOD環境に対応できるだけの、メンテナンス環境がありません。

Xbox Oneで気軽にハードなMOD環境を作ってしまうと、PC版よりカオスになるかもです。

※恐らくこの"デメリット"に噛み付いてるんだと思いますが、組み合わせ次第ではあっさり競合起こします。構造に興味のある人は別記事どうぞ(ちょっと長いです)。

 

PS4のメリット

外部アセットが使えない為、トラブル原因はプラグインの上書き競合だけに限定されます。プラグインの競合は軽い問題ではないですが、外部アセットを併用した大規模改変が無い為、トラブルの規模もあまり大きくならないでしょう。できることが少ない故のメリットと言えます。

対策としてやれることはXbox Oneと変わらないですが、比較的問題の目星を付けやすいかと。「コンソール機での気軽で手軽なMOD導入」を考えると、いい方針だと思います。

 

 

個人的所感

PS4でライトにMOD入れるか、PCでガッツリMOD入れるかの二択が好ましいように感じます。XBox Oneユーザの場合は、あまり大規模なMODを入れすぎない方が安全かもしれません。現状どの程度の規模のMODがリリースされてるかを知らないですが、PC版で慣れてる身からしても、あまりハードなMOD環境を整備できる気がしないです。

 

こんなところで終了です!

 

(追記)その他PS4やXbox Oneで実現可能なMODとできないMOD

検索で目についたタイプを、いくつか追記しておきます。

 

マッパMOD

カテゴリ的にはエロMODに近いかもですが。

PS4:外部アセットとしてメッシュとテクスチャが必要なので不可能

XB1:構造的には可能。ただしBethesdaが認めない気が?

 

抜刀時の二刀流モーションの切替

一刀時には片手で、二刀時では両手で抜刀を切り替え。

PS4:二刀の抜刀モーションが無いので不可能

XB1:外部アセットでモーション用意しても、behaviorの書き換えができない為不可能

 

PC(プレイヤキャラクタ)の美人化キャラメイク

PC版(32bit)では、SKSE(外部実行ファイルを経由したスクリプト拡張)が必須になってます。

PS4:外部アセットの問題で不可能

XB1:SKSEが使えない為、望み薄

 

キャラクタのサイズ変更

これは問題無いです。NPC単位で変更可能。

PS4:プラグインでNPCのスケール変更するだけなので、可能

XB1:上に同じ。

 

キャラクタの頭身変更

スケルトンを調整する必要があります。

PS4:外部アセット(頭身調整したスケルトン)が必要なので不可能

XB1:調整済のスケルトンがあれば可能。ゲーム内で調整するのは望み薄(PC版32bitは要SKSE)。

 

PCをまばたきさせる

32bit版の最終アップデート前までは、動いていたらしいです。PC版32bitでバグフィクスありますが、SKSE用のDLLになってます。

PS4:外部アセットの問題で不可能

XB1:SKSEが使えない為、望み薄

 

全てのNPCを不死属性化

構造的にはプラグインで実現可能ですが、あらゆるNPC関連MODと100%競合する、大競合MODになってしまいます。ロードオーダーを一番上(低優先度)にすればいいですが、他のMODで改変したNPCの不死属性が解除されます(そのMODでも不死属性化されてれば問題無し)。優先度を上げた場合は、他のNPC関連MODの変更を全て潰します

PC版ではコンソールからバッチファイル流して不死属性化するのが一般的かもです。

PS4:構造的には可能だけど非推奨。

XB1:上に同じ

 

空腹や寒さ等のサバイバル要素を追加

斬新なアイディアがあれば別かもですが、基本的に新規スクリプトが必須。

PS4:外部アセット(スクリプト)が必要なので不可能

XB1:可能。