導入したセル改変MODとの都合だったり、単純に邪魔だったり、理由は色々ですが、セル内のオブジェクトを消去したい場合があると思います。コンソールで簡単に消す方法もありますが、あまりお勧めできませんので、安全と思われる削除法を試してみます。
Warmaiden'sのSmelter前。石炭と被ってる上の岩を、なんとなく消したくなりました。
コンソールから削除する
手っ取り早い方法は、対象オブジェクトを指定して、コンソールから消去してしまうことです。何の苦労も無くさくっと消せます。SSの字ががっつり潰れててすいません。
目的の岩をターゲットして、
MarkForDelete
で消去になります。即座には消えません。セルのロードを挟むと消えます。セーブ>ロードでもOKです。
ロードしてみると消えてました。めでたしめでたし・・・ともいかないんです。
コンソールからの削除の問題点
ズバリ、「二度と元に戻せない」につきます。セーブデータ内で削除しているので、CKでどうこうしても戻ってくれません。岩1個くらいなら諦めもつきますが、町の改変MOD導入に併せて適当に邪魔なものを消した、なんて場合は後で困るかもしれません。改変MODをアンインストールした場合は勿論、バージョンアップでレイアウトが変わった場合、戻したくても戻せません。
クエスト等で使用するオブジェクトを消してしまった場合は、それこそ取り返しがつきません。新たにespを作れば見た目が同じ物を戻すことは可能ですけど、元通りのRef IDのオブジェクトには戻せません。詰みです。同様に、他の何かから「参照」されてるオブジェクトを消してしまう可能性もあります。「Deleted Reference」になります。
そんな理由で、コンソールからのオブジェクトの削除はやめた方がいいです。
※ゲーム内で生成されたオブジェクト(Ref IDがFFxxxxxxの物)に関しては、コンソール以外の手段では消しようが無いです。これに関してはMarkForDeleteでも仕方無いですが、元に戻せないという点は変わりません。十分注意して削除してください。
TES5EditでDisabledにする
後で戻せるように、安全に消してみます。CKでもやれますけど、こっちの方が手っ取り早いです。Mfg Consoleを使っていれば、ターゲットしたオブジェクトのIDを知ることが出来ますので、さっきの消したい岩のIDを調べます。セル内のオブジェクトのIDが知りたいので、知りたいのはRef IDです。Base IDではありません。Base IDのオブジェクトを変更すると、全ての同じ岩に影響がでます。Mfg Consoleで、単に「ID」と表示されているものがRef IDになります。
0010EC7F
が、この岩のRef IDです。石だけにEC・・・
Base IDとRef IDについては別記事をどうぞ。
TES5EditでSkyrim.esmを開き、0010EC7Fを「Copy as Override into」で、新しいespを作ります。このespで、Record Flagsを「InitiallyDisabled」のみにします。他のFlagがついてた場合は外してください。
一体何をしているかというと、このオブジェクトに対して「削除相当」の処置をします。オブジェクト自体を削除せずに地中深くに沈めます。魔法のスカート的に、見えなければそれでいいんです。残念ですか・・・ね。
これにより、もし参照されてるオブジェクトだったとしても、地中深くに沈めるだけなので、存在自体は無くなりません。まあ不具合は起こるかもしれませんが、CTDは無いでしょう。もっとも不具合起きたとしても、esp外せばいいだけなんで気楽です。
StonePyoorn.espをアクティブにして、確認してみます。使いまわしの手抜き画像っぽくならないように、夕方まで時間を進めてみました。この方法でも綺麗に岩が無くなってます。しかもespを外せば元に戻せる安全設計。
何か邪魔な物があった時には、こんな感じで消しておくと安心です。バニラ改変をするMODも、大抵はこの方法で削除しています。セルに生成済のオブジェクトにも適用されるので、今回の例のように使えます。安心なリストラライフを満喫です。
関連記事
他の関連記事は下にあります。