超初心者向けTES5Editの続きです。前回のsample.espを引き続き使います。前回作った「Copy as override into」と「copy as new record into」の2つを見ていきます。
前回はこちら
- TES5Editで装備スロットを見る
- TES5Editで装備名を書き換える
- TES5EditでArmor Typeを書き換える
- ArmorAddonを探してコピー
- TES5EditでArmorAddonを変更する
- TES5Editを終了してSAVE
- TES5EditでのプラグインのLOAD
- TES5Editでオブジェクトの参照元を探す
- おまけ操作情報
TES5Editで装備スロットを見る
実際に書き換えをしてみることにします。overrideで作った方のArmorIronCuirassの右の窓を見てみます。まだ何も変更してないので、このままだとクリーニングしたときに消えてしまいます。
下のSSは、Iron Armorの装備スロットです。32:bodyのところで右クリックをしてみると、「EDIT」が出てきますので、押します。
スロット番号の一覧が出てきます。変更したい場合はチェックの有無で好きにできます。例にしておいて何ですが、胴の装備スロットを書き換えると、確実に不都合がおきるのでやめておきましょう。
ここは触らず次いきます。装備スロットはこうやって変えられる、ということだけ覚えておいてください。
TES5Editで装備名を書き換える
スロット変更は中止したので、まだ左窓のsample.espの背景は緑のままです。skyrim.esmと全く同じ値で上書きするという無駄をしているからですね。
下にある「Copy as new record」で作ったArmorIronCuirassSampleは、skyrim.esmには無いオブジェクトなので背景は白です。一切の上書き無しです。
装備名ならどう変えても支障なさそうですね。Iron Armorのところで右クリックしてEditできます。
「TetsunoYoroi」に変更してみました。
確定したところです。左窓のsample.espやArmorの背景が、緑から黄色に変わりました。変更した項目があるぞ、ということです。選択かぶってて見づらいですが、
00012E49 ArmorIronCuirass TetsunoYoroi
の背景も黄色になってます。
上書き変更なので、これでゲームをすると、世界の全てのArmorIronCuirassとして存在する鎧の名前が、「TetsunoYoroi」になります。かっこいいですね。
ちなみにArmorIronCuirassSampleの方であれば、新設データなので誰も使ってません。名前書き換えてもゲーム世界には風ひとつ吹きません。
TES5EditでArmor Typeを書き換える
名前はオシャレになりましたが、重装のままなのでイマイチカジュアル感に欠けます。軽装にしてみましょう。
「Heavy Armor」の項目で右クリック>Editでもいいんですけど、それだと名前を書き換えた時のように、「Light Armor」と正しく書き込まないといけません。めんどくさいですね。なのでカーソルを合わせただけで右クリックは押さす、そのまま「L」とタイプしてみます。
「L」から始まる選択肢が出てきました。まあ3つしか無いんでLじゃないのも全部出てきてますが(笑)ここで「Light Armor」を選択すれば軽装になります。
CKより楽でいいと思いません?
ArmorAddonを探してコピー
大人の事情がありまして、下のSSは重装に戻ってますが、気にしないでください。ArmorAddonを探してみましょう。下の方を見てみると、Armatureの項目に
IronCuirassAA[ARMA:00012E48]
というのがあります。これがArmorAddonですね。
ちなみにTES5Editはアドレス前に4文字ついており、
ARMO:鎧、ARMA:ArmorAddon、LVLI:Leveled Listといった具合で、何のデータのアドレスを指しているかが分かります。
ArmorAddonを見に行ってみましょう。左上のForm IDの所にアドレスを入力すれば、飛ぶことができます。
TetsunoYoroiのArmorAddonです。MODのアクセサリの装備スロット変更したくなったときは、これの変更も忘れずに。スロット変更に関しても別記事ありますので参照してください。
とりあえず練習に、このArmorAddonを、別の名前つけて新規オブジェクトとしてコピーしてみましょう。
別で新しく作るときはoverrideかnew recordか、どっちでしょう?
new recordが正解です。新しいArmorAddonとしてsample.espに追加されました。
01000801 IronCuirassSampleAA
という名前にしてみました。コピーして新たにできたAAなので、アドレスは01から始まってます。sample.espのロードオーダーと同じです。もしupdate.esmも読んでいたら02になります。
TES5EditでArmorAddonを変更する
TetsunoYoroiは一旦置いて、ArmorIronCuirassSampleの方を触ってみます。これはCopy as new recordで前回作った新規のIron Armorですが、実はまだ完全に独立していません。ArmorAddonをTetsunoYoroiと共有しています。せっかくだからArmorAddonも独立させちゃいましょう。そこでさっきコピーしたIronCuirassSampleAAの出番です。こっちの新規AAに変更します。
sample.espの中の、
01000800 ArmorIronCuirassSample
これのArmorAddonです。重装から軽装にした時と同じように、ArmatureにあるArmorAddonにカーソル合わせて、「i」をタイプしてみます。が、iから始まるミラクルArmorAddon一杯ありますよね。「ironc」くらいまでタイプしてみてください。そうすると、
IronCuirassSampleAA[ARMA:01000801]
が見えてきます。選択してください。
TES5Editを終了してSAVE
十分遊んだのでそろそろ終わりましょう。ウィンドウの×押して閉じてください。するとSAVE画面出てきますので、チェックが付いていることを確認して、OK押します。
※デフォルトがチェックになっているので便利なのですが、複数のespをロードした時に、SAVEしたくないespには注意してください。CKと違って一気に複数のespにSAVEできます。
TES5EditでのプラグインのLOAD
やっと終わったか、と思わせておいて、もうすこし続きます。sample.espをLOADしたい時は、これ1つだけにチェックつければOKです。マスター指定対象は勝手に読んでくれます。
TES5Editでオブジェクトの参照元を探す
覚えておくと便利な機能です。さっき作って設定したAAを見ています。右窓の下にタブがあります。そこに、さっきまで無かった「Referenced By」というタブが出来てます。これを見てみますと、
このAAを使っているオブジェクトが表示されます。ArmorIronCuirassSampleが表示されています。もちろんこれ以外には設定してないので、他の参照先は無いです。
CKでのinfoみたいなものです。これを使ってオブジェクトの紐付けをたぐっていくことが出来るので便利です。
おまけ操作情報
下のSSのように、各項目のツリーのトップで右クリックをしてみると、「Remove」と「Add」が出てきます。ここでRemoveすると項目が全部消えます。危ないので注意してください。個別で値を消したいときは、必ず下の階層でやってください。Leveled Listの項目削除とか。
逆に、新規追加はツリーのトップでAddします。
この位知ってれば、大抵どうにかなると思います。文字色と背景色に関しては、以下のリンクを参照してください。
Category:TES5Edit - Creation Kit
こんなとこで終わります。
Fallout4ブログの方で、もうちょっと詳細に書いてます。Skyrimのみの人には作例のMODがちょっとわかり辛いかもですが・・・
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