タイトル変わってますが、一応久々の続き物です。
主に人間型の追加種族MODのキャラクタエディットにおいて、一部の髪が選択できない!といった場合の原因と対策は、
- Form Listに追加種族が入ってないことが原因
- espのForm Listを直接変更すると競合する
- Racial Compatibilityを使って対応する
といった所までが前回のお話でした。
今回は、頭を構成する各パーツと、Form Listの関係についてまとめてみます。思ったより長くなったので小出しにして水増し混乱しないように分けてみます。Racial Compatibility対応は次回にします、すいません。
前回の記事はこちら
Head PartsとForm Listの関係
前回TES5Editで見た、Head PartsとValid Raceの話を、もうちょっとグラフィカルにいってみます。
この辺り触ったことない人は、読んでるうちにハンパない芋づる感に襲われるかもです。最後にまとめるので、とりあえず追っかけてみてください。
Race情報をチェック
CKでノルド(男)の種族情報を開きました。「Face Data」のタブを見てます。
赤枠内の「Base Head Parts」に注目です。見ての通りの意味で、顔のパーツを決めています。キャラエディットする前のデフォルト表示の奴じゃないでしょうか、多分。
ぶっちゃけて言えば、
顔、目、髪、髭、眉毛のモンタージュ初期設定
といった所です。部位ごとにHead Partsを設定してモンタージュを作ります。つまりキャラエディットです。
Head Partsをチェック
Faceに設定されていたHead Parts「MaleHeadNord」です。TES5Editで見た時と同じく「Varid Races」の項目があり、ここでForm Listが設定されています。名前見る限り、ノーマルノルドと吸血鬼ノルドっぽいです。
他にもメッシュファイルのパス指定やTexture Set(ddsファイルのパス指定を纏めたオブジェクト)、モーフファイルの設定があります。性別もここで設定されてますね。男女兼用で使える髪であればUnisexにしておけばOKだと思います(ニューハーフとかヒデヨシとかじゃないです)。
まさに「頭」を構成する情報が詰まった「Head Parts」。髪や眉毛等、他のHead Partsも同様です。
Form Listをチェック
Valid Racesで指定されてたForm Listを開いてみます。予想通り、ノーマルノルドと吸血鬼ノルドの2種族が書いてありました。
このForm Listのおかげで、他種族のエディット時にノルドの頭が選択肢に混ざらないし、ノルドのエディット時にアルゴニアンの頭が現れることもありません。
もう1個、別のを見てみます。
こっちのForm Listは、オークやエルフ、吸血鬼も除いた、いわゆる「人類」なビジュアルだけ集めたForm Listのようです。用途によって色々用意されてます。
最初のRace情報で「Face」のタブの選択肢を見てみると、ノルドはマネキン頭も選べるようです(笑)
Head PartsとForm Listのまとめ
なんか芋づる式に色々リンクが伸びてて、そろそろ混乱してきそうです。僕も作業中、時々判らなくなります。
そんな訳で一目でわかる図を作ってみました。
青がMale、赤がFemale用のイメージです。Head Parts内に男女設定あったのを思い出してください。そこに貼られているのがForm Listです。
- Head Partsを拾ってモンタージュを作る
- Head Partsは顔、目、髪、髭、眉の5種類
- それぞれのHead Partsには、使える種族をメモったForm Listが貼られている
- Form Listと性別を照合して、対象外のHead Partsは選択肢から外す
まとめるとこんなノリかと思います。個々のHead Partsに有効な種族情報を紐付けするために、Form Listが使われています。特定種族専用、吸血鬼以外の人間種族用、獣人種族以外は吸血鬼も含めた全部OKとか。用途に応じて違うForm Listが貼られています。
前回の話に戻すと、このForm Listに「追加種族」が適切に追加されていない為、選べない髪やらが発生していたわけです。見た目は使えそうな髪でも、Form Listに種族が書かれてないせいで、×印付けられて弾かれちゃったということです。
次回こそ、実際にRacial Compatibilityを使ってValkyrieRace_0_0_4out_fx5の改造をやってみます。
続きはこちら。