※怒られるといけないので、公開版にはうどんの画像はありませぬ。
前回確認した、CTDを引き起こす「バグ狐」の話です。
前回の記事はこちら。
skmod.hatenablog.com
これを視覚的に検出する、実験MODをこさえました。通常の環境だとバグ狐は「透明」ですが、「赤いキツネ」になります('_')
大抵は視界に入る前にCTDするので、Crash Loggerがあれば不要な気もしますが(汗
自環境でバグ狐を叩いてCTDするかのテスト機能もあるので、まあそれだけでも。
※基本ノーサポートです。それでもよければ、記事の内容を理解した上で、試してみてください。
インストール/ アンインストール
セーブデータには何も残さないので、いつでも大丈夫です。同梱のassets(メッシュとテクスチャ)は新設品のみなので、インストール状態で普段はプラグインのみDisableにして、気になったときEnable化する、みたいなことしても問題無し。
SE版とLE版があります。SE版はAEでも動くと思いますが未確認。LE版をSEに入れても動きそうですが、余計なノイズを排除する為に、それぞれのskyrim.esmからxEDITで作ってます。
バグ狐検出の仕組み
実体は「検出」なんて大仰なものではなく・・・やってることはローテクです( ;∀;)
FoxRaceのマッパ体型は、なぜかバニラではWolfになってます。WolfRace専用のArmorなので、FoxRaceで設定すると透明化します。
ですが、各個別NPC側で、Worm Armorが「SkinFox」に設定されてる為、透明にはなりません。
さながら狐の皮をかぶった透明狼・・・
そこでこれを利用し、FoxRaceで設定されてる体型を、独自の「赤いキツネ」に変更します。
MOD改変されてない限り、
Worn Armor設定の無いFox=バグ狐
の図式が成立する為、バグ狐が「赤いキツネ」になって出現します。
「せっかくだから赤いキツネMOD」の使用方法
すいません名前はどうでもいいです( ; ゚Д゚) 言ってみたかっただけ・・・コンバット越前。
使い方はLE/SE共通です。eslとespの違いはありますが、IDも合わせてあります。
バニラのFoxRaceを書き換えるので注意してください。
よくわからんけど使ってみたい、という人は、とりあえずロードオーダー低め(DLCの直後あたりが良い)でお試しを。
1.コンソールからTestFoxのIDを確認
help ”Test Fox”
4つのテスト用NPCがあることを確認します。
見えなかったら、プラグインが正しく有効化されてません。
2.TestFox01をスポーン
player.placeatme xxxxx811
テスト用の赤いキツネ(TestFox01)がスポーンすることを確認してください。これは叩いてもCTDしません。
挙動は普通の狐で、すぐ逃げていくと思います。
正常にスポーンすれば、うまく導入できてます。
透明だったり、赤くなかった場合は、次の手順3を試してみてください。
うまくいっていれば、3を飛ばして4からで。3を試しても問題無いですがw
3.TestFox02をスポーン
player.placeatme xxxxx812
もう1個のテスト用の赤いキツネ(TestFox02)が見えるか確認してください。これも叩いてもCTDしません。
同じく普通の狐の挙動をします。
01が見えなくて02が見える
FoxRaceが競合して、他のMODで潰されてます。ロードオーダーを引き上げるか、互換パッチにて対処が必要。
単純にロードオーダーを引き上げると、まず確実に他のMODに支障でます。
01も02も見えない
同梱のメッシュ、テクスチャ等が正しく入ってません。
01が見えなくて02は紫に見える
テクスチャが正しく入ってません。
4.Test衛兵をスポーン
player.placeatme xxxxx813
テスト用の衛兵(TestFoxGuard(Stable))が、普通の衛兵としてスポーンすることを確認してください。
会話も反応します。
これもCTDしません。叩けばそのまま戦闘になります。
5.Test衛兵(異常版)をスポーン (CTD発生注意)
player.placeatme xxxxx8FF
データ上は4のテスト衛兵と同一なので正常な衛兵が湧きそうなんですが、バグ狐化する筈です。
Template参照手順に1つLeveled Listを増やしています。
これがどうも、Skyrimにおいては禁じ手らしく、少なくとも僕の環境では確定CTDになります。
詳細は前回の記事にて。
先のFox01や02より、ちょっとデカい狐。叩くと確定CTDします。
もしCTDしなければ、バグ狐が発生してもCTDリスクは無い(かもしれない)ということになります。
6.バグ狐の検出
この状態であれば、どこかに潜んでいる透明バグ狐が赤く表示されます。
※このSSだとFoxRaceのスケール調整してる為、最初のより小さくなってます。
想定される競合と不具合
バニラのFoxRaceを書き換える為、これを変更するMODと競合します。それ以外はすべて新規recordsとassetsなので、競合のしようが無いです。
- バニラでFoxRaceのArmor指定がおかしいことを利用しているので、何か「おかしいまま」でないとダメな物があった時、未知の不具合が出るかもしれません(意図的に使用できない体型meshを指定しているなら。無いと思いますが・・・)。
- USSEPでは修正対象になってませんが、上記の通りそもそもおかしい設定なので、何かしらのbugfix系MODで修正対象になってるかもしれません。
- ”Fox”の各NPC側で、"Worm Armor”が”SkinFox"に設定されてないFoxは、バグ狐でなくても赤くなります(バニラには居ない筈)。野生動物系を変更するMOD等、注意がいるかも。この場合、FoxRaceも確実に書き換えてる筈。
- MoreNastyCritters(LLのMOD)は、スケルトンとスケールを上書きするパッチ作れば、多分大丈夫だと思います(通常は多分平気ですが、アレなアニメーション実行時は未確認。狐のは入れてないので・・・Arousedのパラメータ使って専用Armorに着替えるぽいので、平気な気はしますが)。
MODの構造
簡単なMODなので、簡単に説明しておきます。見ての通り、ほとんど不具合を起こさない、というか起こしようの無い構造です(FoxRace以外)。
このMOD入れたら衛兵が殴り合い始めたとか、どこどこの家が無くなった、とか、そういうの出来ないです('_')
プラグイン構造
FoxRaceのみArmor設定で上書きしてますが、他は新設のみ。
衛兵のTemplate用NPCは、中身はバニラと一緒です。バニラ衛兵を改変してる環境も多いと思うので、こちらで独立化してます。
同梱assets
4つだけ。
赤いキツネ用のメッシュとテクスチャ、衛兵のFaceGen関連だけです。いずれも新設なので競合しません。
赤いキツネのテクスチャは、SEはBC1(LINEAR)、LEはDXT1です。どちらもバニラのテクスチャに着色しただけ。
Data ├─meshes │ └─actors │ ├─character │ │ └─FaceGenData │ │ └─FaceGeom │ │ └─AkaiKitsune.esp │ │ 00000809.NIF │ │ │ └─wolf │ Akaifox.nif │ └─textures └─actors ├─character │ └─FaceGenData │ └─FaceTint │ └─AkaiKitsune.esp │ 00000809.dds │ └─fox akaifox.dds
確認はしたつもりですが、何か同梱不備等ありましたら、ご連絡頂ければ直します。
(おまけ)くつみやの2023年Skyrim用PC環境
一応テスト環境を書いておきます。CTDなんかせんぞ!?みたいな話になったら、何か参考になるかもと( ; ゚Д゚)
OS:Windows11Pro
CPU:Alder Lake i3 12100F
Chipset:B760
RAM:64GB(DDR4)
GPU:GeForceRTX3060
VRAM:12GB
以上、おしまいです!