Skyrimは各地にたくさん井戸があります。MODで井戸が増えることも良く有ると思います。でも、この井戸は残念ながらバニラ環境だと、
何も起きないタダのハリボテ井戸
であります。食事系MODはちょっと面倒だけど、雰囲気楽しむ為だけに「井戸から水汲みたい」と思ったことありませんでしょうか。
Collect water from wells - RND Compatibleという井戸から水を汲めるようになるMODがあります。Realistic Needs and Diseasesを使っていなくても、ただ井戸から水が汲めるようになるだけのバージョンが有ります。
しかし残念ながらRND未使用バージョンはバニラの井戸にしか対応してません。とはいえ、このMODは非常にシンプルな方法で井戸の水汲みを実現しています。
せっかくだからこのMODの構造を勉強した上で、快適な井戸プレイを楽しむ為に、DLCやMODで追加された井戸に対しても適用させてみます。井戸マニアの方は是非試してみてください。
難易度かなり低めです。
CKちょこっと触れる程度で出来ると思います。セル改造の第1歩にでもどうぞ。
- Collect water from wellsの動作
- Collect water from wellsの構造把握
- WellActivatorのスクリプトを確認
- RavenRockの井戸にActivatorを追加する
- Riverwoodに井戸ごと追加
- Dawn of Skyrimの井戸も汲めるようにする
- Blackmoor Fortressの井戸も汲めるようにする
Collect water from wellsの動作
Whiterunの井戸です。こんな感じでターゲットできて、アクティベートすると「水」を汲めます。
汲んだ水。ロールプレイが捗ります。気が向いた時にぐびっと飲んで、イマーシブ感向上です。僕はEatingSleepingDrinking - KuNeruNomu -のアニメーションだけ使っています。食事しないことによるペナルティは入れてないです。コップに水注いで飲むアニメーションしてくれます。
Collect water from wellsの構造把握
構造全体を見るには例によってTES5Editです。左窓だけ見ればOK。
構造はシンプルでわかり易いです。
WellActivator・・・井戸から水汲むActivator
FoodWaterBottle・・・水ボトル
この2つのオブジェクトを追加して、各地の井戸にWellActivatorを配置しているだけです。Activatorって何だ??という話ですが、以下図解。
図の上側。ご存知の通りこの井戸は、タダの「井戸の形をしたオブジェクト」でしかありません。カーソル合わせても何も起きないし、体当たりしてみても全くの無意味です。そこで、これを「井戸っぽく見せる」為には、一工夫必要になります。
図の下側。井戸の上に「オレンジ色の板切れ」が乗ってます。これが「WellActivator」です。勿論バニラではなく、MODで追加されるオブジェクトです。
Activatorはセル内で可視化されることは無いのですが、これをカーソルでターゲットするとアクティベート可能になります。文字通り「Activator」です。
「Collect water from wells」では、Activatorにスクリプトが設定されており、これを触るごとにプレイヤーのインベントリに水ボトル1個が追加される仕組みになってます。これが井戸の上に配置されていることで、さながら「井戸から水を汲める」ように見える訳です。
つまりやるべき事は、
DLCやMOD環境の井戸に対してWellActivatorを追加してやればいい
ということになります。CKで配置していきます。が、その前にスクリプトの中身もちょっと覗いておくことにします。
WellActivatorのスクリプトを確認
ありがたいことにソースファイルも一緒に配布されているので、中を見ることが出来ます。ざっと確認していきます。
Scriptname BaseWellWater extends ObjectReference
Potion Property BottledWater Auto
Function AddItem(Form akItemToAdd, int aiCount = 1, bool abSilent = false) native
Event OnActivate(ObjectReference akActionRef)
Game.GetPlayer().AddItem(BottledWater, 1)EndEvent
いわゆる状態監視等のループ処理をするスクリプトでは無いので、安心して使えると思います。
2行目で水ボトルのPropertyが接続されています。その次のFunction Additem()により、インベントリにアイテムの追加を行っています。Base IDが指定された場合はアイテムの新規生成、Ref IDが指定された場合はアイテムの移動。
aiCountはこの後に指定するReferenceの数でしょうか。水ボトル1種だけなので1でいい?(ちょっと自信ないです、スクリプト初心者につき)
abSilentはtrueにすると、アイテム取得時のログが出なくなるようです。
後は、Activatorに対してOnActiveのEventが発生した時に、プレイヤーのインベントリに「BottledWater」が1個追加される、という動作になります。
RavenRockの井戸にActivatorを追加する
実際に追加してみましょう。CKの出番です。Dragonborn.esmをチェックした上でロードします。RavenRockのセルを見たいので、Cell Viewを使って「World Space」を「DLC2SoltheimWorld」にして、左の窓から「DLC2RavenRock01」あたりを選択すればOKです。
この井戸にWellActivatorを設置してみます。
井戸のオブジェクトを選択した状態で、ツールバーから下の赤枠のアイコンで、「Activatorの追加」ができます。ここでWellActivatorを選択。
こんな感じでActivatorが出てきます。ちょっとでかいですね。井戸から大分離れた所でもアクティベートできちゃいそうです。
Editから、下のSSの「Bounds」を使って大きさを整えたり、3D Dataのタブから座標を移動したりして、好きなように整えてください。
大事なことですが、「Player Activation」のチェックを入れてないとプレイヤーが触ることはできません。
とりあえず、こんなサイズにしてみました。
実際のRavenRock。井戸がアクティベートできるようになりました。
やることは以上になります。あとはMODで追加された井戸に対しても同様のことをすれば水汲めるようになります。
espのMODをマスター指定しなくても大丈夫です。Activatorだけを指定座標に置く形になるので。その代わりMODを抜くと、何も無い所から水が汲めるという不可思議な自体になりますが。
あと、元々セル内にある「WellActivator」をコピペして使っても特に支障無いです。
以下、改造例をいくつか紹介してみます。やってることは基本的に変わりませんけど。
Riverwoodに井戸ごと追加
Riverwood、川があるんで井戸無くても不思議無いですが、追加してみます。FarmWell01を好きな所に置いてください。NPCが通行するような所は避けた方がいいです。
同様にActivatorを設置。
Riverwoodにも井戸ができました。井戸ではなくActivatorを川に設置することも勿論可能です。
Dawn of Skyrimの井戸も汲めるようにする
Dawn of Skyrim Collectionの、Windhelmに追加された井戸も汲めるようにしてみます。
同じようにWellActivatorを設置するだけです。
ばっちり汲めるようになりました。
Blackmoor Fortressの井戸も汲めるようにする
Legendary Cities - Tes Arena - Skyrim Frontier Fortressで追加される、Whiterun領の街です。ここにも追加しちゃいます。
ここの井戸はバケツとロープも追加されてて結構いい感じです。これまたActivatorを好きな大きさ、好きな位置にするだけです。
汲めるようになりました。
こんなノリで、何処の井戸だろうと川だろうと、ぶっちゃけ水場で無かろうと、Activatorさえ設置すれば全部そこが「井戸」になります。
Alternate Start - Live Another Lifeでも井戸増えてますし、あっちこっちの井戸に設置して回るのも楽しいかもしれません (笑)
では快適な井戸ライフを満喫してくださいませ。