顔パーツの違い、テクスチャ編です。バニラ種族の場合、基本的に化粧ファイル以外はプレイヤキャラもNPCも同じテクスチャを使います。独自パスのFaceGenDataを使ったNPCや、追加種族の場合(プレイヤキャラ、NPCともに)は、この限りではありません。
メッシュについてはこちら。
頭のテクスチャ比較
プレイヤキャラはプラグイン(esm、esp)の設定を優先し、無ければ頭部メッシュのファイルパスに従ってテクスチャを読み込みます。
NPCはFaceGenDataのファイルパス依存になります。バニラのように両者が同じファイルパスであれば、プレイヤキャラ、NPC共にリテクスチャ対象となります。
プレイヤキャラ
種族によって一部テクスチャが変わるので、プラグインでTexture Setが設定されています(バニラだとノルド女性以外)。SSはブレトン女性用です。
Texture Setが無かったり、一部未設定だった場合は、メッシュのBSShaderTextureSetに従います。SSSだけは、プラグインのTexture Setを無視してこちらを読むようです。
ノルド女性にはTexture Setが無いので、このテクスチャパスを使います。追加種族のメッシュを自分で置き換える場合は、元と同じパスに合わせておくのが安全です(Texture Set未使用のMODもある為)。
ディフューズマップ(FemaleHead.dds)だけ変更しました。
NPC
種族に関係無くプラグインのTexture Setは使わず、FaceGenDataのBSShaderTextureSetに従います。
バニラのFaceGenDataはプレイヤキャラと同じテクスチャ(化粧ファイル以外)が指定されている為、こちらにもリテクスチャが適用されます。
MODで追加したNPCの顔にリテクスチャが適用されない場合は、このパスが独自に設定されています(影響を受けることなく独立化)。
リディアさんは同じFemaleHead.ddsを使うので、NPCにもリテクスチャが適用されています。
髪のテクスチャ比較
種族によるテクスチャ差分が無く、髪の色もテクスチャ依存ではない為、バニラではTexture Set未使用です。追加種族MODでもまず使われないと思います。よってプレイヤキャラ、NPC共にメッシュのファイルパスに従います。
バニラの髪型に関しては同じファイルパスなので、プレイヤキャラ、NPC共にリテクスチャ対象になります。
生え際に関しても同じなので、そちらは省略。
プレイヤキャラ
髪のBSShaderTextureSetに従います。
Superior Lore-Friendly Hair - HD texturesを使いました。バニラの髪型がリテクスチャされています。
NPC
FaceGenDataの髪のBSShaderTextureSetに従います。
指定されているテクスチャがプレイヤキャラと同じであれば、リテクスチャ対象になります。
Superior Lore-Friendly Hairでリディアさんの髪もリテクスチャされています。
口のテクスチャ比較
髪と同様にTexture Setは有りません。メッシュのファイルパス依存です。 これも通常は同じなので、プレイヤキャラ、NPC共にリテクスチャ対象になります。
プレイヤキャラ
BSShaderTextureSetの通りです。
NPC
FaceGenDataの口のファイルパス次第です。大抵はプレイヤキャラと同じテクスチャが指定されているので、こちらもリテクスチャ対象になります。
歯のリテクスチャMOD、Smile in HDを入れました。プレイヤキャラ、NPC共にリテクスチャされています。
目のテクスチャ比較
髪と違って目の色はテクスチャ依存な為、色別でTexture Setが使われています。NPCはFaceGenDataのパス次第です。バニラの目が変更された場合は、プレイヤキャラとNPC双方リテクスチャ対象になります。新規追加の場合は、キャラメイク時でプレイヤキャラの選択肢が増えるだけです。
プレイヤキャラ
色ごとにTexture Setで管理されています。
The Eyes Of BeautyPlayer版を入れました。キャラメイクで選択できる新規テクスチャが増えるだけなので、NPCには影響が出ないです。
NPC
FaceGenDataの目で指定されています。
NPC対応版のThe Eyes Of Beautyを入れました。こちらはバニラのリテクスチャなので、NPCにも反映されます。
勿論スタンドアロン化されたNPCの場合は、この限りではありません。
眉のテクスチャ比較
メッシュは前回に載せたハチマキ状の物だけですが、眉毛の形ごとにテクスチャが変わる為、Texture Setで管理されています。NPCはFaceGenData依存です。
プレイヤキャラ
眉毛ごとにTextureSetで設定されています。
バニラ眉毛をPretty Faceでリテクスチャ。オシャレな感じになりました。
NPC
FaceGenDataの眉毛に直接指定されています。
リディアさんの眉毛FemaleBrow_01.ddsもリテクスチャ対象なので、プレイヤキャラ同様に、剛毛眉毛から整えられました。
化粧ファイルの比較
化粧系(tintmask)MODを導入してもNPCの化粧は変わりません。キャラメイク時のプレイヤキャラの化粧にのみ影響します。
プレイヤキャラ
化粧そのものはキャラメイクで行い、導入しているtintmask次第で適用範囲や解像度が変わります。化粧部位ごとにそれぞれマスクがあります。スキンテクスチャに同梱されていたり、Better Makeup for SKSE等のtintmask系のMODで変更できます。非常に解像度の高い物もあるので、環境や必要性次第でリサイズした方がいいかもです。
femaleheadnord_lips.ddsを高解像度に変更。唇のジャギーが無くなりました。
高解像度のtintmask(256x256を超えるサイズ)を使う際は、skse.iniに
[Display]
iTintTextureResolution=2048
等、解像度設定が要ります。サイズはお好み&必要に応じて。
※NPC作成やFaceGenData改造をする人向けに。
Nodeの合わせ込み用に、CKでのFaceGenData出力が必要になることがありますが、高解像度のtintmaskを使っていると化粧ファイルに不具合出ます(FaceGenData作成段階ではNPCもtintmask使います)。おでこに赤い線が乗る等。ECEやRace Menuで出力した化粧ファイルのバックアップをお忘れなく!
NPC
プレイヤキャラのようなマスク設定ではなく、NPCのBase IDと同名の化粧用テクスチャ1枚に纏まっています。最初に載せたのと同じSSですが、再掲載。
Block Detailsの下から2段目が化粧用のテクスチャです。MODの場合、.tgaファイルも一緒に配布されていることがありますが、ゲームでは使われてないです。
プレイヤキャラは部位ごとにマスクがあります。SS左は唇用のtintmask。黒塗り部分をテープで塞いでスプレーするイメージですかね。
対してNPCは、完成した化粧ファイルが1枚に纏まっています(SS右)。戦化粧もここに乗ります。
その他
傷跡は別メッシュで貼り付けるので、化粧とは別枠です。ノーマルマップも別個で指定できるので、立体感もバッチリです。
部位的にはココ。
ホクロとかシワ等、ディティールマップを使うこともあります(シワはノーマルの場合も)。詳細は別記事にて。
バニラNPCでもリテクスチャ対象にならない場合
バニラでは全て対象になるので(多分)、MODによる影響です。首に境界が見える等、頭と胴でテクスチャ違いになる場合があります。
Seniors Wear Vanillaで変更されたIngeさんです。Elder Raceのテクスチャを独立化するMODなので、独自のパスが設定されたFaceGenDataを使います。おかげでリテクスチャMODを入れても、お年寄り風の外観を保っていらっしゃいます。
お年寄りが着るであろう服にElder Race用Armor Addonを新設している為、MODで追加されたElder Raceに対しても機能します。ただしMODで追加したElder RaceのFaceGenDataはバニラフォルダを参照する為、テクスチャ違いにより首に境界ができます。SSのようにSeniors Wear Vanillaと同じパスに修正すれば直ります。
大体こんな所でしょうか、以上で終了です!