今回はSkyrimのENB環境に向けたコンパネ設定の話です。基本的な設定方法は前の記事にて。GeForceのコンパネ設定(NVCP)用になってます。Radeonの人はCatalystやRadeon Softwareに置き換えてみてください。
あわせてSkyrimPrefs.iniの変更点についても記載しておきます。
※Skyrim用ENB(32bit版)の話で、Special Editionは対象外です。その他Fallout4をはじめ別タイトル用ENBも考慮してません!
それから、ENBの導入方法説明とか書いてません。ボタン1つでインストールできないから検索多いんだと思いますが、英語のDescription読めば何も問題無い筈です。
設定変更が必要な理由
ENBはポストプロセス(レンダリング後の処理)で様々なエフェクトをかけてくれます。そのためゲーム設定(SkyrimPrefs.ini)やNVCPでENBの前にエフェクトをかけてしまうと都合が悪いです。ENBの一部エフェクトが無効化さる、絵がおかしい、無駄な処理をして重くなった等の不具合が出てきます。
ENBと競合する項目は外しつつも、「強制オフ」してENBの効果まで潰すことのないように設定する必要があります。
※ENBプリセットで設定方法が指示されている場合は、基本はそれに従ってください。変更する場合は自己責任にて。
確認すべき設定項目
主に注意すべき項目は次の3点。NVCPとゲーム設定がそれぞれありますが、ENBでも設定が存在してます。
- アンチエイリアシング
- 異方性フィルタリング
- アンビエントオクルージョン
NVCPとゲーム設定の方針を各項目別に考えます。具体的な設定値は最後にまとめます。
アンチエイリアシング設定
ハードウェアAA
ハードウェアAA(SkyrimだとMSAA)が有効だと、ENBで処理する前の画像にAAをかけてしまうので都合が悪いです。
なので、トランスペアレンシーを含むMSAAをオフにします。NVCPで上書きや強調使ってる場合も同様です。有効化してる場合は起動時に警告でます。
ちなみに「ハードウェアAAを切る=CPUでソフト処理」では無いです。プログラマブルシェーダによるGPU処理してます。
よって、
- ゲーム設定のMSAA、トランスペアレンシーをオフ
- NVCPのAAモード、トランスペアレンシーをオフ(ゲーム設定でオフにしてるのでアプリコントロールでも可)
ポストプロセスAA
ENBにはポストプロセスのAAがいくつか実装されています。輪郭検出に強いEdgeAAと、スペキュラ改善系のSubPixelAAの組合せが多いかも。別のDLLを使って拡張することも可能です(SMAA等)。ポストプロセスなので透明部分にも適用されて安心です。
これらのAAにお任せするので、FXAAをオフにします。切り忘れても動作上の問題にはならないですが、非常にボケた絵になりますのでお勧めしません。
よって、
- ゲーム設定のFXAAをオフ
- NVCPは何もしない(SkyrimではFXAAがグレー反転)
異方性フィルタリング設定
これもENBに実装されてるので他はオフにしたいですが、NVCPでオフにするとENB設定も無効化されますので注意してください。
ENB本家のドキュメントには強制オフ推奨(互換性とパフォーマンスの為に)になってますが、v0.101から更新されてないだけかも?何か僕の勘違いだったらすいません。
よって、
- ゲーム設定の異方性フィルタリングをオフ
- NVCPはアプリケーションによるコントロール
アンビエントオクルージョン
バニラでは実装されてないです。したがってゲーム設定には項目が無いので、NVCPのみオフにします。これは強制オフではなく、NVCPは触らないよ!というだけです。オンにすると無駄なパフォーマンスヒットが発生します。
よって、
- ゲーム設定は何もしない(項目が無い)
- NVCPのアンビエントオクルージョンをオフ
設定まとめ
以上から、実際の設定は次の通り。
SkyrimPrefs.ini
iMultiSample=0 ;MSAAオフ
bTransparencyMultisampling=0 ;MSAAトランスペアレンシーオフ
bFXAAEnabled=0 ;FXAAオフ
iMaxAnisotropy=0 ;異方性フィルタリングオフ
NVCP
アンチエイリアシング - トランスペアレンシー:オフ
アンチエイリアシング - モード:アプリケーションによるコントロール(もしくはオフ)
アンビエントオクルージョン:オフ
異方性フィルタリング:アプリケーションによるコントロール
※AAのガンマ修正は恐らくSkyrimでは機能してないので、どっちでもいいと思います。
以上、おしまいです!
ENB環境下でのAA比較は別記事あるので、よかったらどうぞ。